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コロンブス以外の方法で卵を立たせたい

category - 未分類
2016/ 10/ 19
                 
コロンブスの卵

コロンブスの卵の逸話をご存知だろうか。
大西洋航路を発見したクリストファー・コロンブスは成功を妬む多くの人々に対し「この卵を立たせてください」と言い、誰もできなかったところを、卵の尻を潰して立たせて見せたのだという。
「簡単なことでも、最初に成し遂げるのは難しい」ということの例えとしてよく使われる。
実はこれはあとから作られた話だそうで、実際には無かったらしい。
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クリストファー・コロンブス(手書き)。

この話を僕が子供のときに聞いて思ったのは、「え、こんなんでいいの?」である。幼い頃僕と同じことを感じた人は多いのではないだろうか。

この話はコロンブスが持ちかけたものであるから、早い話がコロンブスの自作自演である。コロンブスは時間をかけて卵の立たせ方を考えてきているので、周りが卵を立てられないのも当然のような気がする。

もっというと「簡単なことでも成し遂げるのは難しい」ことの例えならば、どう成し遂げるかは関係ないではないか。

子供の頃の自分も納得させるような、画期的な卵の立たせ方があるのではないだろうか。今回は時間をかけて卵と向き合い、コロンブスをも唸らせるようなベスト・アンサーを提案したい。

シチュエーションとしては、まずコロンブスに「卵を立ててみろ」と言われたときに、さっとやってのけてかつコロンブスを唸らせることが必要になってくる。


コロンブスのやり方でやってみる
とりあえず卵をコロンブスの方法で立たせてみることにした。敵を知ることも大切だ。
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やっぱり立つもんだな。

やってみて気づいたことは、卵をうまく割るのにちょっと時間がかかるということ。こんな感じかな、と慎重に卵を割るのでそんなにこの時間はかっこよくないんだなと思った。
立った。そりゃそうだなとも思う。心の奥底で「しょうもないな。茶番だな。」とも思った。子供の頃からの心のモヤモヤがより大きくなったような気がした。

よし、これとは違う方法で卵を立たせてやるぞ!

尻以外でも立つのか?
子供の頃からよく思うことなのだが、いつも「卵の尻を潰して」立てたと聞く。尻じゃなくても立つんじゃないの?いきなりの脱線です。
222

割れてしまった。

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二個目もあえなく失敗。これはダメだろ。

二つとも中身が出てしまった。うまくやれば立つのかもしれないが、練習が必要だし、「卵の脇腹」とか「卵の肩」などと分かりづらい言葉では長い時間語り継がれることはないだろうと思った。この逸話はいわば進化論の自然選択のように、「卵の尻」に固まっていったのだろうと思った。

個人的な子供の頃からの悩みが解けた。

実際に立たせる方法を考える
それでは実際に立たせる方法を考える。
まず両面テープを小さく貼ってそれに貼り付けるというのはどうだろう。コロンブスにばれないぐらい手際よくやる前提である。
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おい、立ったぞ。

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しかしすぐ倒れた

いや、でもほんの小さな衝撃でも倒れてしまう。卵を立たせるには、それなりの強度も大事だ。こんなので立たれては逆に困る。一瞬ヒヤッとさせられた。

アロンアルファ作戦
次に瞬間接着剤で立たせてみる。一応まな板は裏なので心配はご無用です。
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コロンブスにばれないよう、塗ってすぐつける!

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無理だ!
これは立つ気配すらない。もっと他の方法が必要だ。

ハリガネ作戦
それでは卵に一つ小さな支えを取り付けたらどうだろうか。
卵に小さな穴を開け、そこに針金を差し込んでみる。これで立ったらすごいな。
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やはり立たず。

一つでは全く立つ気配なし。なら支えを二つにしたらどうか。
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ものすごい不安定だが立った。

なんとか立った。だが今にも倒れてしまいそうだ。
しかも前から見てもバレバレである。これでは強度面、見た目面でも優れた答えだとは言えない。
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立っていたのはほんの一瞬だった。針金を変えるなど試行錯誤を重ねたが、一向に改善しない。

元カノとのペアリング
ひょっとしたら・・・と思い、元カノとのペアリングを置いてその上に卵を乗っけてみた。もう使い道のない代物である。
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これが役に立つときが来たのか?

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立ってしまう
立つのか。しかもなかなかの強度である。しかし目線を下げると指輪が見えてしまうのでこれもダメ。正直ホッとした。これがベスト・アンサーなどになってしまったら散々である。

ではなにをしたらいいだろう・・・。僕はかなり悩んだ。

そうだ!スムースクリミナルだ!僕は閃いた。


スムースクリミナル大作戦
スムースクリミナルとはマイケル・ジャクソンのある曲の名前である。この曲のPVに「ゼロ・グラビティ」という有名なダンスがある。体が前にグーンと倒れるヤツである。
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一度は見たことのあるアレ。

実はあのダンスにはタネがあり、あのダンスをする瞬間に床から小さな杭が出でくるのだ。また履いてある靴にも細工が施されており、杭がはまる溝がある。この溝に杭をはめることで、あのダンスをしているのだ

あのダンスのように、コロンブスに問われたときにあらかじめテーブルに突起物のようなものを仕込んでおき、あらかじめ用意しておいた卵の穴にはめ込めば良いのだ。もはやあらかじめ用意したもののオンパレードだが、仕方なし。

とりあえず製作開始。本当ならガシャッと突起が飛び出る装置が作りたいが、僕は文系なのでできない。この文章を見た方で機械に詳しい方に作って欲しい。
とりあえず黒い板と黒い釘を購入。黒いもので揃えていろんなものを目立たなくさせる作戦である。
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これで立たせてやる。

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黒にしたので穴も目立たない。いい感じ!

全部黒いのでこのように穴なども目立ちづらい。コロンブスに「卵を立ててみろ」と言われた瞬間、ブシュッと釘が出てくる。きっと機械に詳しい人ならチャチャっと作れそう。
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シュッと釘が出て穴にはめる!

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するんと抜けてしまった。

立たなかった。すぐに抜けてしまった。釘が短いのがいけなかったのか。続いて長い釘に交換してやってみる。
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さっきの釘よりも二倍ほどの大きさ。

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おっ。

ものすごく傾いてしまっているが、引っかかったように一応立った!どうにも安定しなくて、必ず傾いてしまう。図らずともスムースクリミナルができてしまった。
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もったいないので紙粘土で黒ハットを作りかぶせてマイケル・ジャクソンっぽく。
(今見るとハットが見辛い。黒い板でやったのが裏目に出てしまった。)

釘を増やす

傾かずに立って欲しいなあ。釘の本数を2本に増やしたらどうだろうか。短い釘でやってみよう。
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期待が持てそう。

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なんとか立った!

立ったぞ!でも結構グラグラしていて、今にも倒れそうだ。これなら長い釘バージョンならいけるのでは・・・。
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これならいけるんじゃ・・・。

立った!今までよりも格段としっかりしている。
伝わっているだろうか、この答えにたどり着いた感・・・。
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嬉しくて直立でもハットをかぶせちゃう。
これはもう答えでいいんじゃないか。
だが他に方法もあるかもしれない。もう一息考えてみよう。

もう足を生やしてしまおう
もう足を生やしたらいいんじゃないか。それなりのものを作れば、オブジェとして色々なメッセージや意味合いが生まれてきそうである。
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完成予想図(手書き)。

こんなのを作ってしまえば、無茶振りをしたコロンブスも黙ってしまうだろう。造形からメッセージ性が立ち現れ、逸話の意味合いも大きく変わりそうだ。
紙粘土の一式を揃えて人の足を製作開始。粘土なんて小学生以来触ってこなかったが、大学で美術サークルの副代表をしている自分としては、こういう場面でもできるだけ良いものを作りたい。
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腕のなりどころ。

粘土なんてよく分からないが、見よう見まねでこねこね。足が出来てくる。
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とりあえずこんな感じかな、と作り進める。

とりあえず足の形になったので立たせてみる。緊張の一瞬だ。
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あれっ。

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ああっ。

強度不足だったようだ。
めげずに今度は針金を骨代わりに埋め込み、一からまた足を作り直す。
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作ってみて、初めて分かる骨の大切さ。

やはり骨ができると強度が段違いだ。これならいけるかもしれない。
粘土に慣れてきたのか、足にディテールが芽生えだした。
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粘土も少しうまくなってきた。

ついに自分の合格点を叩き出す足を作ることができた。さっそく卵につけて立たせる。頼む、立ってくれ!

悲しい結末
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落下。
割れてしまった。
この敗北感と罪悪感はなんだ。難しいな。別の卵で再度チャレンジ。

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悲しすぎた。

またも割れてしまった。
どういうことだろう、ここまで作ったのに立たせるのがとにかくムズい。なんでだろう。

ここまで何個も卵を割り、パックは二個目に差し掛かっていた。買った卵のパックには生産者の方の顔写真が載っていた。申し訳なくなってきた。
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そんな顔で見ないで・・・。本当にごめんなさい。


二足歩行はスゴイ
二足歩行はすごい。これが一つの結論である。

そう簡単に2本の足で自分なんかがバランスを取れるものを作ろうと思うこと自体が間違っていたのだ。

意識もせず僕たちが2本の足で立てていることの奇跡。

実はたくさんの人の足を作ってこの記事を盛り上げようと思っていた。たくさんの卵に足をつけて、BOOWYのロゴマークのシルエットを作ろうなどと本気で考えていた。大きな誤算である。どうしよう。

つまり僕が紙粘土で卵に足をつけるには、最低でも3つ以上の足がいる。犬や虫の足をつけたらいいのだろうか。いやいや、やはり「立たせる」以上、2足歩行は崩したくない。そんな生き物はいるだろうか。

そのとき、僕は閃いた。


シン・ゴジラ
僕は気づいた。シン・ゴジラがちょうどいいではないか!
「シン・ゴジラ」でのゴジラは、尻尾が長くて印象的だった。あれはきっとカンガルーのように尻尾で自分の体重のバランスを取っている感じだと思う。
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図解するとこのような感じ。

あれなら、右足、左足、そして尻尾と、3つの点で卵を支えることができる。これしかない。卵を立たせる計画は、いつしか卵にシン・ゴジラの足をつける計画に変わっていた。「シン・ゴジラ」をこの夏2回観たからか。

理想のゴジラを求めて、画像を見ながら粘土をこねこねする。
やっていて恐ろしくなったのは、ゴジラには人間の足の3倍ぐらいの粘土を使う。こんなに使っていいのか、と不安になる。
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これがゴジラになると信じて。

自重で潰れるんじゃないか
ここまでたくさん粘土を使うと、シン・ゴジラのストーリーにもあったように「自重で潰れるんじゃないか」という変な不安が出てきた。一応針金で骨は作ってあるものの、こんなに重いものが立つのか、という怖さ、「自重で潰れる」という言葉を感覚をこのときリアルに体感した。
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ここまでしないと卵は立たない。

けっこうできてきた。ここまでしないと立たないのか卵よ。ものすごい時間がかかった。心配をよそに、異様にがっちりしているので自重で潰れることはなかった。せっかくなので水彩絵の具で彩色してみた。
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魂の一作とはこのこと。シン・ゴジラらしさを追求するために赤色をちりばめたが、あまりうまくいかなかった。

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この大きな尻尾がバランスに一役買っています。

不思議なクオリティの代物が出来上がった。雑に作ってゴツゴツしていたところもゴジラの皮膚みたいになって、だいぶごまかせた気がする。卵から逆算して欲しいのだが、まあまあ大きい。こんな出来栄えだが、自分としてはよくやったと思う。

遊んでみる
せっかくなので家にあるものを街並みに見立てて、ジオラマにして遊ぶ。
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「シン・タマゴ」。タマゴが日本に上陸。タマゴはすでに第四形態に。

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「あれがタマゴか・・・」長谷川博巳がつぶやく。

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やめてー!俺たちの街を壊さないでくれー!

結論

タマゴを立たせるには、

スムースクリミナルか、シン・ゴジラ


結果としてはこのようになった。もし足をつけるのならば、シン・ゴジラ以外では立たない。どちらも周到な用意が必要だが、これもコロンブスを唸らせるための代償である。頑張ったのでこの結論に対してツッコむのはやめてほしい。

やって感じたことは、「誰でもできることでも、最初に成し遂げることは難しい」というこの逸話の教訓である。
結果として身を以て実感させられた。コロンブスは本当にすごい人だったんだ・・・。

今回このためだけに卵を2パックほど使用した。賞味期限までに床に落ちなかった子たちだけでも食べ切らなくては。しばらく卵ばかり食べる生活が続きそうです。

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この度ボツになった正座タマゴ。
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コメント

非公開コメント
        

デイリーポータルZから読みに来ました!
すごい面白かったです!
Re: タイトルなし
わざわざ見ていただいて、恐縮です・・・。
ありがとうございます。

        
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